ジェームズ・ボンドが活躍するスパイアクションの金字塔「007」シリーズの第2作。原作はイアン・フレミングの小説シリーズ長編第5作「007 ロシアより愛をこめて」。1960年代の東西冷戦を背景に、ジェームズ・ボンドの存在を決定づけた、シリーズ屈指の人気作。前作「007 ドクター・ノオ」(旧邦題「007は殺しの番号」)に続いて、ショーン・コネリーがボンドを演じた。 英国情報部長Mのもとに、トルコ支局長のケリムから電報が届く。それによれば、イスタンブールのソ連情報部に勤めるタチアナ・ロマノワという女が、ソ連の暗号解読機「レクター」を引き渡すことを条件に、イギリスに亡命を望んでいるという。しかし、その背後には世界的な犯罪組織「スペクター」の恐るべき陰謀があった。ボンドはこれが罠だと知りつつも、タチアナと接触するためイスタンブールへと向かうが……。 監督テレンス・ヤング、脚本リチャード・メイバウム、撮影テッド・ムーアと、いずれも前作を手がけたスタッフが担当。タチアナ役は新人ダニエラ・ビアンキ。日本では「007 危機一発」の邦題で初公開され、後に「007 ロシアより愛をこめて」に改題された。